おしゃれで可愛いお菓子!アイシングクッキーとは?
今ではすっかり有名になったアイシングクッキー!
それでも、まだまだ「はじめまして」の方も多いことと思います。
シンプルにご説明すると、アイシングクッキーは
「クッキーの上にお砂糖でお絵かきをした楽しいお菓子」なんです。
こちらでは、アイシングクッキーについて、ベースのクッキーからアイシングについてはもちろん、
制作過程の大事なポイントなどもご紹介しています。ぜひ、ごらんください。
ベースになっているクッキーは、ほっとするような”優しいのお味”。
小麦粉・バター・お砂糖・卵を材料に、さくっと軽くて、
どの世代の方でも食べやすい仕上がりになっています。
主役でもありながら、縁の下の力持ち的な存在にもなるので、特徴がある美味しさではなく、
主張は強くない、でもみんなに「美味しいね!」と感じていただけるような、
そんなクッキーが何よりベストなのです。
アイシングクッキーのベースになってくれるクッキーの配合は、
通常のクッキーよりもお砂糖がとても控えめになっています。
クッキーだけで食べると、少し物足りないかな?というくらいの、ほんのりとした甘さ。
でもそれでいいのです。
なぜなら・・・、クッキーの上には可愛くなるためのお砂糖、
” アイシング ”がデコレーションされるから!
「アイシングって?冷たいのかな、溶けてしまうのかな?」と思われた方、いませんか?
だって、英語のスペルも「 Icing 」ですし、もしかして凍っているのかな、
なんて思ってしまいますよね。
アイシングは、細かく砕かれたお砂糖” 粉糖 ”と 卵白を混ぜ合わせ、ホイップしたものです。
そんなアイシングがデコレーションされて、その時の姿が艶やかで美しく、まるで氷のよう。
そんな制作過程での見たイメージから、名の由来があるそうです。
出来上がった時のアイシングは、雲のように真っ白にふわふわで、
クリームのように滑らかな質感を保っています。
クッキーにデコレーションをしていくために、アイシングに必要な彩りをつけていきます。
粉状の食用色素もありますが、発色の鮮やかさ・表現できる色合いの広さ から、
ディアファンタジーでは専用のアイシングカラーを使用。
ゼリー状で使いやすく、濁りのない原色のカラーから、少し個性のある色まで揃っています。
原色があれば、組合せ次第で無限のカラー再現が可能になるので、
ディアファンタジーでは多い色数は持たず、絞ったアイシングカラーだけを揃えています。
2006年からアイシングクッキー作りをしているので、
欲しい色を作るための色と色の掛け算がすぐにできることは、ほんのちょっと自慢です。笑
そして、彩りが加わったアイシングたちは、ついにクッキーの上に登場するのです。
アイシングをクッキーの上にデコレーションしていく時は、
使用する箇所に合わせて水分で硬さを調整します。
ベースを塗るときは柔らかめに、そして細かなデコレーションを施していくときは硬めに、と。
この硬さ調整がとっても大事なのです。
ベースで使うアイシングが硬いと、塗った時の筋が残ってボコッとした表面になってしまったり、
コルネ(※)で絞るラインや模様の細かなデコレーションを施すときのアイシングが柔らかいと、
ボヤけたラインになってしまって可愛さが半減。なんてことも。
※コルネ・・・三角錐の形にしたクッキングペーパーにアイシングを入れ、
先端を切って線状にアイシングを絞るもの。
まず、ベースのアイシングを塗ったクッキーは1晩しっかりと休ませて、
カチカチの状態になるまで乾燥させます。
そうして次の日にようやく、上に重ねるデコレーションを施すことができます。
乾燥が甘い状態でアイシングを重ねると、色合いによっては滲んでしまったり、
線がぼやけてしまったり。
そこで失敗してしまったら、1からやり直し。
上に重ねるデコレーションも1度ではなく、何度も乾かして重ねていくことで、
デザインの繊細さや可愛さが出せるのです。
アイシングクッキーを作る過程はとっても繊細で、
アイシングは扱いが難しく、何より完成までにたくさんの時間がかかる。
でも、だからこそ、見た瞬間に感じる胸のときめきや手作りの優しさとぬくもり、
そんな特別な感覚を与えてくれる素敵な存在として、
アイシングクッキーは人気になっているのだと、私は思うのです。